議会だより16号

〇一般質問

6月定例議会では、私は大項目5点の一般質問を行いました。一般質問は、実は少し変わった仕組みです。一般に議会では、行政側から「こういった事業をしたいので予算を認めてほしい」とか「こういったルールを定めたい」といった案(議案)が提案されて初めて審議がされます。行政に理由や内容などの細かいところを聞くわけです。質疑は提案された内容に限定されます。それ以外のことは聞けません。委員会でも本会議でも同じです。しかし、唯一、行政が行っていること全てについて聞くことができる場があります。それが一般質問の場です。海老名市政に関することであれば何でも聞くことができます。それに地方自治法では、議会の検査権(地自法98条)・調査権(地自法100条)等は議会開会中しか原則認められておらず、議員個人には認めないと解釈されています。そのため議員にとって一般質問は議会活動の中でも特に力の入る部分になります。ちなみに某議員が個人的に所管課まで行って行政側とおこなったやり取りを取り上げて問題視していましたが、残念ながら地方自治法上は議員側に権限自体が認められていません。

この一般質問は本会議場で行い、公式に議事録も残るため行政側(特に職員)はめったなことが言えません。そこで議員は事前に質問項目を行政側に伝えて、行政は、その質問項目の中で答えられる内容を事前に検討し市長の了解を得て答弁が行われます。組織である以上、考えてみれば当然なのですが、そう考えて一般質問を見るとまた違って見えてくるかもしれません。

〇一般質問詳細(6月定例会)

・学童保育の移行猶予期間の取り組み

平成28年に施行された海老名市学童保育事業の設備及び運営に関する基準を定める条例では、児童1人当たりの専用区画の面積や児童の定員数等が定められています。しかし、この2つの基準は達成できない事業者もあり、平成29年度末までの条例基準への移行猶予期間が定められています。そこで、移行の為に行政がどのように取り組むのかを質問しました。

行政としては、本年度予算で補助金の増額を行っており、まずはその効果を期待しているとのことです。また海老名市内の学童保育事業者は保護者運営などでの民間事業者もあるので事業者主体で取り組む必要があると考えているものの行政としてもしっかりサポートをしていきたいとのことです。

具体的には、個々の事業者で抱える課題を個別にヒアリングし意見交換をしたり、安定的な運営に移行するためNPO法人化に向けた勉強会を行ったり、あるいは施設探しにおいて宅建業協会などへの申し入れなど支援できることを実施したいとのことでした。

また今年度から就学援助受給世帯の保護者負担軽減制度が開始されたことから事業者や行政側の業務量(特に行政の所管課)が増えました。今後、学童保育としても同制度によって新規利用者の増加が考えられます。業務量の増加はありますが、条例適用だけでなく新規利用者の増加対策も含めてしっかりと学童保育事業者をサポートしていただくことを要望しました。

○情報公開請求

近年、海老名市が図書館の指定管理などにより市外からも注目を浴び情報公開請求が増えています。しかし開示資料に個人情報等がないかの確認等が所管課の業務になっています。答弁ではH27年度は市外74件と市内件数43件よりも増加していて、かつ図書館に関するものが65件とのことで、これが所管課にとって非常に大きな負担となっています。 ちなみにこの図書館の所管課は学童保育の所管課と同じ部署です。そこで負荷の分散や軽減等の対策を要望しました。何らかの対策が取られることを期待したいと思います。

○大規模災害時の民間との協力体制

東日本大震災以降、大規模災害時の対応については様々なことが検討され進められてきました。その上で起こった熊本地震です。民間レベルでもスピーディな対応が行われています。そこで、そういった力を積極的に活用できる自治体側の体制づくりの必要性について質問しました。答弁では、今後、行政と民間事業者との様々な協定の締結も見据えて調査研究を行うとのことです。特に、「災害時の避難所に新しい畳を無料で届けるプロジェクト」等の具体的な協定については、協定の範囲について今後拡大するのも必要ではないかといった認識が示されました。

○核家族化による高齢者世帯へのサポート

市外の子どもが市内の両親へのサポートを期待してふるさと海老名にふるさと納税できるような仕組みがあれば故郷に納税するという意識が生まれるのではないかという観点で質問しました。ただ、行政としてはふるさと納税は行うものの、基本的にはそれ自体が自治体間競争を助長していて本質的には望ましくないという認識もあります。

私としては、高齢者独居などの対象者特有の問題に対する新規の福祉サービスの立上げ等に返礼品相当部分を使うことで問題解決が図れるのではと考えています。少し質問が抽象的だったこともあるため、改めて具体的な手法も含めて考えていきたいと思います。

○優良公共工事表彰

以前、市内業者育成の観点から公共工事の出来栄えの優秀さなどに対して行っていた表彰制度がありました。近隣市では行われている表彰制度が海老名市ではいつの間にか無くなっていたことから、少しでも市内業者の育成やモチベーションにつながるのであればと表彰制度を改めて行うことを提案しました。市長からは今後前向きに検討を進めたいとの答弁がありました。